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インフルエンザワクチンのチメロサールについて

チメロサールという保存剤についてのお問い合わせが
毎年当院にも寄せられております。
チメロサールはエチル水銀に由来する防腐剤であり、
複数回接種用のワクチンのバイアルを開封後に
細菌汚染を防止するために古くから用いられております。

毎年インフルエンザワクチンの1ml製剤(バイアルタイプ)
にもチメロサールが入っております。

1990年代に水銀と自閉症が関係あるのではないかと
話題に上ったことがありますが、最近の疫学研究が
進んだおかげで、関連性は否定されました。
また、予防接種に含まれる量は0.004~0.008mg/mlと
ごく微量であり、エチル水銀の代謝排泄が早いこと、
などから、日本および米国や欧米などにおいても
接種によるベネフィットが上回るとの考えで、現在でも
使用されております。

昨年まで、インフルエンザワクチンは
1.0mlのチメロサール入りのバイアルタイプと
0.5mlのチメロサールフリーのシリンジタイプが
ありました。
妊婦さんなどは、チメロサールフリーのシリンジタイプを
希望される方が多く、当院でも接種しておりました。
しかし今年は、ワクチンの工場が地震で被災した影響で、
インフルエンザワクチンの不足を防ぐため、1.0mlの
バイアルタイプのみの製造がおこなわれました。
よって本年は、全国的にシリンジタイプのワクチンは
ありません。

日本産婦人科学会より、今年の8月に発表された声明
があります。
http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20160801_1.html

産婦人科診療ガイドライン産科編 2014 CQ102の解説には、
「チメロサールを含んでいる製剤もその濃度は0.004~0.008mg/mlと
極少量であり、胎児への影響はないとされている。懸念されていた
自閉症との関連は最近否定された。したがって、エチル水銀
(チメロサール)含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えない。
利用できる状況にあり、かつ妊婦が希望する場合にはチメロ
サールを含有していない製剤を接種するが、利用できない状況下
(チメロサールを含有していない製剤入手まで時間がかかる)であり、
かつ周囲でインフルエンザの流行がある場合にはエチル水銀(チメ
ロサール)含有ワクチン接種を躊躇しない。」と記載されています。
本年度も妊婦へのインフルエンザワクチンの接種をお願いします。 」
(内容一部抜粋)

との記載がございます。
当院においても、本年度は接種を希望されるすべての皆様に
バイアルタイプのワクチンでの接種を行ってまいります。


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小田内科

Author:小田内科
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